台湾で永住権を取得するメリットと申請条件まとめ

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台湾で現地就職した人、これから現地就職を目指す人や台湾人との結婚を考える人は、台湾での永住権について興味があるのではないでしょうか。

僕は台湾に7年住んだので永住権の申請資格はあったのですが、自分にとってはあまりメリットがないと思い申請しませんでした。ただし申請を検討して情報収集したことはあります。

ここでは、永住権の内容や取得するために必要な条件を紹介します。

このような法律はよく変わりますので、あくまでも2019年時点の参考としてください。

情報元:台湾内政部公式サイト

永住権を取得するメリット

まず初めに、なんで永住権を取得するのか、そのメリットを解説します。

  1. 長期滞在できる
  2. 外国人の就業規制から解放される

主にはこの2点になるかと思います。

長期滞在できる

日本人の場合、パスポートさえあれば台湾には3か月滞在できます。

働く場合は普通は会社が就労ビザを取ってくれて、1年か2年ごとに更新します。

永住権があればビザの更新が不要で、半永久的に滞在可能になります。

外国人の就業規制から解放される

外国人が台湾で働くには、就業許可証とビザが必要になります。

通常は会社が申請します。これがなければ仕事も滞在もできませんので、仕事が嫌になって辞めたら急いで転職するか帰国するしかありません。

永住権を持っていると、すでに居留資格があるので就業許可だけ取ればよくなります。これは会社ではなく個人で行うことができます。

つまり、永住権を持っていると、会社がビザを申請する必要がないので、会社側はとても助かりますし、本人も会社に依存しないので、仕事の選択肢が広がるというわけです。

すでに居留資格があることで会社にかなりメリットがありますので、採用面接の際に給与の交渉もできると思います。

永住権は失効することもある

永住権は失効することもあります。正式には以下のように記載されています。

(一)申請書類に虚偽や事実と異なることがある場合
(二)偽造など違法に取得した場合
(三)1年以上の実刑が確定した場合(但し過失はこの限りではない)
(四)永住居留の期間中、台湾滞在が183日/年を下回る場合。(但し就学や病気その他特別な事情がある場合は、移民署の同意を得ればOK)

永住権の申請条件

台湾で永住権を取得するためのルートとして、主に以下の3パターンがあります。

  1. 連続5年台湾に滞在していること
  2. 台湾にとって価値ある高度な技術を持つ人材として評価されること
  3. 投資、または会社を立ち上げる

連続5年台湾に滞在する

これが最も一般的的な申請方法です。

この連続5年の滞在というのは、就労ビザなどの居留資格をもった状態で滞在した期間です。パスポートのみで出入りした旅行などの期間は計算されません。

申請資格は以下の通りです。

申請は申請資格が発生してから2年以内に行うこととされています。

申請資格

原則として、合法な手段で連続5年台湾に滞在、毎年183日以上台湾に滞在していること。
(1)20歲以上であること
(2)品行方正であること
(3)自立するに足る財産或いは技能を持ち合わせること
(4)台湾国家の利益に符号すること
※申請時点で有効な居留証をもっていること

必要書類

一、外僑永久居留申請書
二、証明写真1枚
三、出入国日の証明書原本
四、現パスポート、旧パスポートの原本とコピーそれぞれ1部
五、現居留証の原本とコピー1部
六、健康診断書1部(申請人の外国語氏名を追記すること)
七、自立するに足る財産或いは技能を持ち合わせること
1.最近1年の台湾国内での平均月収が政府公開の基本給与の2倍を超えること
2.国内の動産および不動産の価値がNTD500万元を超える
3.台湾政府が専門技術を認めた証明書がある
八、直近5年の日本および台湾での警察記録証明1部
九、その他の関連証明書(例:戸籍謄本および結婚証明書、或いは就労許可書、その他個別に要求する書類)
十、費用:NTD10,000元

七の1について、外国人労働者規定の賃金(月収約48,000元)が勤務先から支払われていれば問題ないと考えられます。1.を満たせば2.3.はスルーします

 まとめ

5年間継続して台湾で働いて、警察沙汰になるような問題なく健康体でいれば、基本的には問題なく永住権の申請ができます。

ただし永住権取得後も毎年183日以上台湾に滞在しなければ失効します。

配偶者ビザからの永住権申請

配偶者ビザを持っている人も、同様に5年滞在すれば永住権の申請が可能になります。

規定上では10年と記載されていますが、実際は申請すれば5年でとれるようです。

2007年の条文改正までは5年で、改正後に10年になりましたが、実際としては5年で申請して通るそうです。

かなりテキトーな感じがしますが、配偶者ビザでも仕事はできますので、5年仕事したのと状況はあまり変わりませんからね。

こういうことは台湾でありがちなので、事前によく確認してから申請した方がいいでしょう。

台湾にとって価値ある高度な技術を持つ人材として評価される

台湾にとって価値ある高度な技術を持つ人材とは具体的にどういうことか。

以下内政部に記載の情報をみていきましょう。

(1)台湾に対し特別な貢献をした者
(2)台湾が必要とする高等人材である者
(3)文化、芸術、科学技術、体育、産業各専門分野の国際大会にて首位をとった者
※一般外僑永久居留證のように連続5年滞在などの条件は不要

つまり、専門分野で表彰されたり、スポーツ選手やアーティストとして優勝したりといった功績があれば、5年滞在といった条件なしで永住権を取得できるんですね。

なかなか普通の人には難しそうな話ですね。

投資、または会社を立ち上げる

以下内政部に記載の情報をみていきましょう。

(4)投資移民:以下のいずれかに該当すること
・投資金額NTD1500万元以上の営利事業で5人以上の台湾人を満3年雇用
・中央政府公債に面額3,000萬元以上の投資を満3年
※申請時点で有効な居留証を持っていること、但し毎年183日以上滞在の制限を受けない。

要は台湾で起業してうまくいけば~といった感じですね。

永住権を取るという目的から見ていけば、サラリーマンとして5年働く方が速そうですね。

 

労働部のよくある質問をみてみる

Q:永住権を持つ外国人配偶者について(年間183日以上滞在している)、台湾滞在は7年を超えましたが、帰化申請も台湾身分証の申請も未だしていません。もし離婚したら台湾には15日しか滞在できない、或いは母国に送還されますか?それともずっと台湾に居れますか?
A:現行の法令では、居留期間中に居留理由を失った外国人のみ、居留許可を廃止されます。
永住権を取得している外国人が離婚により永住権を失うことはありません。

Q:申請人は2度台湾人と結婚しましたが、2度の居留期間は合算すると「合法で連続5年滞在」の条件を満たします。台湾人の配偶者として永住権を申請することはできますか?
A:台湾人との離婚後は居留資格を失いますが、未成年子女の保護権を取得した場合、引き続き滞在可能です。2度目の結婚の居留期間と合わせて連続5年を満たしていれば、永住権の申請は可能です。

※上記労働部サイト上での実際の回答は、かなり回りくどい記載になっていたので、結論に重点を置いて意訳した。

 

まとめ

台湾で永住権を取るための方法や条件をみてきましたが、一般的に通るルートは連続5年滞在かなと思います。

若い人は台湾に来て楽しく働いていれば5年ぐらいはあっという間かもしれません。

台湾に住むのでれば永住権はあった方が便利なのは間違いありません。

長期滞在することもできるし、仕事も自由に選べるようになります。

ただし年間で半年以上滞在必要という条件があり、原則として守らなければ永住権は失効するので注意が必要です。