汉语/中文/普通话/華語…色々あるけど何がどう違うのか解説します

中国語学習

 

皆さんこんにちは。

”中国語”を意味する言葉として、汉语/中文/普通话/華語など色々な表現がありますが、何がどう違うのか混乱しますよね。

ここではその疑問を整理してなるべく簡潔に解説したいと思います。

後半は台湾での使われ方について細かく解説します。

まず背景として知っておきたいのが

中国語圏の主な国として中国、香港、台湾が挙げられますが、華人という人たちもいて東南アジアや世界各地に中国語母語の人が散らばっています。

そもそも中国本土だけでも土地は広大で地方によって方言があります。

北京語、上海語、広東語、その他にも色々あり、大きく分けても七大方言があると言われ、さらに十大方言という分け方もあります。

細かく分けるとこれの何倍にもなる方言が存在し、中には中国語なのか?という方言も多く存在すると言われています。

これに加え、香港は広東語メインですが(近年は中国本土の息がかかり標準語教育になっているそうです)、台湾においても複数の呼び方があります。

このような関係もあって、”中国語”を指し示す言葉でも色々な言い方が存在しています。

 

汉语/漢語

僕が大学の第二専攻で中国語を勉強していたとき

「你会说汉语吗?」みたいな文章を教科書で教わっていて

中国語=汉语という認識でした。

中国ではこの表現が一般的です。

しかし実はこの漢語には「漢民族の言語」という意味があります。

中国は多民族国家であり、民族や地域ごとに方言があり、中にはもはや中国語なのか疑問に思うレベルの言語が存在するので、このように「汉语」と定義されました。

なので本来は中国内部で中国人同士で使われるべき表現方法と考えられます。

漢民族が大多数という点から「你会说汉语吗?」というのは間違っていませんが、外国人に対してこう言うのはやはり違和感があります。

というのも「汉语」よりもっとふさわしい表現があるからです。

中文

僕たち外国人に最もしっくりくるのがこの「中文」です。

概念としては、「中文」は国家の視点からみた中国語という言語を指します。

なので外国人に対して使うならこの「中文」が最適で、英語や日本語など他の言語と比較するときにも用います。

例えば

「你會講中文嗎?」(中国語話せますか?)

「我可以用中文講嗎?」(中国語で話していいですか?)

などの使い方が自然です。

また、英語版、日本語版みたいに、中国語版という時にも

〇 中文版

× 汉语版

中文版という言い方になります。

普通话/普通話

「普通话」は中国政府が標準語と定めているものです。

学校教育や新聞ニュースなどはこの「普通话」に統一されています。

中華人民共和国が成立してから、国の多言語問題を統一するために正式に制定されたものです。

このときに読み書きも統一すべく簡体字が導入されました。

簡体字の歴史は意外に浅く、ここ60年70年の話です。

たまに北京語=標準語という誤解が見受けられますが、「普通话」に北京語の発音が採用されているというだけで、北京語はあくまでも方言の一つです。

僕たち外国人も一般的にはこの「普通话」を勉強します。

华语/華語

概念として、「华语/華語」は東南アジアなどの中国国外に渡った華人が話す中国語のことを指します。

中国ではこの呼び方は使われません。

台湾での中国語

台湾で主に出てくるのは「中文」「國語」「台語」「華語」です。

「汉语」は一切使われません。

台湾人にとっては主に「國語」「台語」分かれる

「台語」は台湾と福建省あたりで話される方言で、本来の台湾の言葉と言われます。

いわゆる台湾語です。

主に本省人の人たちが話しますが、台湾の公用語としては「國語」が使われます。

本省人でも若い世代の人は「國語」しかできない人もいます。

「國語」は概念としては”台湾中国語”という位置づけになり、その発音は「普通话」に近く、「台語」とは全く異なります。

しかし文法や単語で「普通话」と異なる部分も多く、やはり”台湾中国語”という捉え方が適切です。

台湾人同士で”中国語”と言うときは、大体「國語」という言い方を使います。

例えば

「你會講台語嗎?」(台湾語話せますか?)

「我只會講國語」(中国語しかできません)

台語あっての國語という考え方です。

もし外国人に対していきなり

「你國語講得很好」(中国語お上手ですね)

と言えば、台湾が初めての人は「???」となるでしょう。

いきなり「你會講國語嗎?」(中国語話せますか?)というのも不自然です。

これは相手が中国人であっても同じです。

「中文」の捉え方

分かりやすく言うと「中文」はグローバル視点での中国語を表します。

外国人でも台湾を理解している人は上記と同じような会話ができます。

ただし普通は外国人に対しては「中文」を使います。

例えば

「你會講中文嗎?」(中国語話せますか?)

「你中文講得很好」(中国語お上手ですね)

普通はこう使います。

これは台湾の「國語」も含めいわゆる広義的な”中国語”という意味で言っています。

台湾華語

簡潔に言うと中国の漢語に相対するものですが、台湾人が一般の会話で「華語」という言い方をすることはありません。

「華語」は主に政府が中心になって使っている言葉で、外国人に対する中国語教育の話題や、学校や塾で”台湾中国語”を「華語」と表現しています。

例えば、中国語能力検定試験で

台湾:TOCFL(華語文能力測驗)

中国:HSK(漢語水平考試)

”台湾中国語”は、台湾内部では「國語」と言ってますが、外向きに国語という言い方はできませんので、「華語」という言い方にされています。

「語」と「文」について

漢語-華語と中文のように、「語」と「文」の2種類がありますが

語=語学:言葉の仕組みや働き

文=文学:語学の運用

学問的にはこのような考え方になります。

你会说汉语码?

你會講國語嗎?

你會講中文嗎?

いずれも自然に使われますが、「中文」が「語」の運用であると考えれば

你會講中文嗎?という「中文」は中国でも台湾でも香港でも自然に通じるので

「中文」がいずれかの「語」を指して広義的に”中国語”を表しているのは妥当に感じます。

まとめ

ややこしい話でしたが、ここまででどのような違いがあるのかポイントを説明してきました。

このサイトは台湾を軸に運営してますので、台湾部分の解説は細かく行いました。

細かい違いの理由まで理解しないでも、実践で使い分けができれば問題ないと思います。

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